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早速、アイヌ文化を体験してみましたよ!

  • 2004.12.03

  • コラム

  • クリエイターMのアートレポート


連載 第2回 早速、アイヌ文化を体験してみましたよ!
先日、松平智子さんさんと石井美香さんによる
「ピリカメノコ展のご案内~アイヌ紋様作品展~」
((財)アイヌ文化振興・研究推進機構助成事業)が名古屋の「アートサロン彩」にて開催されました。


鉛筆で模様を
ひと針、ひと針
刺繍を額にします


アイヌ刺繍(ししゅう)を体験
こころ豊かなスローライフ。ひと針ひと針、ゆっくりと。
アイヌの紋様には、魔よけの意味があるそうですよ!

用意するもの
生地(藍染め)、ししゅう糸(お好みの色)、トレーシングペーパー、チャコールペーパー、透明の紙   

1.まずは 、トレーシングペーパーに鉛筆でアイヌ紋様をうつします。

2.藍染めの生地の上にチャコールペーパー、紋様をうつしたトレーシングペーパー、透明のペーパの順に重ね、紋様をボールペンでなぞって、生地に紋様をうつします。

3.ししゅう糸の色を決め、2本取りにしてから、転写した紋様の上を、細かいチェーンステッチで目が揃うように刺繍していきます。
注)「わっ、目がなかなかそろわな~い!」なんて、嘆いてやめないで!地道にゆっくりどうぞ。
アイヌの紋様には、なんと、魔よけの意味があるそうですよ。

樹皮ブレスレットも素敵!
オヒョウという樹の皮を剥いだものを、少しずつヨリをかけながら、気長に手で編んでいきます。
切絵は、アイヌ模様を折り紙や好みの紙に写し、ハサミで切り取って作ります。


←トンコリ(五弦琴)
子供を亡くした母が嘆き悲しんでいるのを父が見かねて、子供のようにだっこをして弾く"トンコリ"という楽器を作ったのが始まりと言い伝えられているそう です。優しく、哀愁をおびた音色がなんともいえません。楽器としては五弦琴なので、比較的簡単に覚えられます。楽器の先端のアザラシの毛がCute!
北海道のピリカメノコです!
(ピリカメノコ:美人の女性のこと)
ししゅう家でありアーティストでもある、松平智子さんと石井美香さん。
アイヌの血をひくおふたりは、 生活雑貨やアイヌの伝統衣服にアイヌ刺繍をしています。

「小さな頃、悪夢を見たり夜泣きをすると、母が暖炉の火の神様におまじないを唱えていたことを覚えていますよ」と松平さん。

~風土と美意識の中ではぐくまれたアイヌ工芸~
みずみずしい精神性とダイナミックな感性におどろき!
日本人が忘れちゃならない、大切な文化ですよ~!


▲後姿も見事でしょ!
~アイヌ民族って!?~

日本列島最北部の先住民俗アイヌは、自然や生活のあらゆる事物に神が宿るという独自の文化を形成してきました。
コタン(集落)では、狩猟・採集の生活をしながらも、乱獲をさけ、自然との共生を尊ぶ精神性が大切にされ、
そのこころは美しいアイヌ模様として昇華されました。
アイヌのあらゆる生活用具、儀式用具に施されたのです。
中でも、衣服を中心にほどこされるアイヌ刺繍は、家族の無事を祈り、ひと針ひと針、心を込めて作られる、女性たちの重要な仕事でした。
正確な技術と高い美意識に裏打ちされた、華やかな紋様の配置やデザイン、配色の美しさは、まさに芸術!
技術は、祖母から母、母から娘へと受け継がれたそうです。

---アイヌ文化を体験してみたい!と思った方へ-----------------------

アイヌの刺繍をしてもらいたい!叉は、講習会をやってほしい!
アイヌの文化をもっと知りたい!
と思った方は、アイヌラヴァーズ(TEL090-1833-0028:担当 今尾)
までお気軽にお問い合わせください。
※手持ちの服やバッグ、ランチョンマットやクッションカバーなどへの
ポイントししゅうもok ですよ。一緒に、教えていただきましょう!

 カロップ(巾着袋)
 
"持ってる人を守ってくれますように"との願いがこめられた紋様アップリケが施してあります。

 全て手縫いです。 

ルウンペ
(紋様部の布を道ゆくように置いた着物)

色鮮やかな小物

エムシアツ(刀掛帯)
エムシアツをつくっています。
1日でこれだけ(写真)しか編めません。
家族への愛情が

トンコリを練習中