ハロロドットコム

  • 文字サイズ


 

株式会社アースコーポ

  • 2012.12.21

  • コラム

  • 岐阜の会社!


世界最大のタイヤ工場に導入!!
2013年の暮れから2014年の初めにかけて工事が完了しました。
また、2013年発行の「広報おおがき」に掲載されました。
第1回 株式会社アースコーポ

「アースライムリアル」未使用(図1)

「アースライムリアル」使用(図2)

「今見て頂いている場所は元々、あちら(図1)と同じ状態でした」
指差す先には冬でも青々と草の生い茂る土手が。
にわかには信じられないがこの場所(図2)は約1年、草が生えていないといいます。
表面は自然の土そのものの色と質感、踏みしめた感覚も何ら違和感はありません。しかし施工された地面からは全く草が生えてこないのです。

草の生えない土「アースライムリアル」を自社開発した、株式会社アースコーポ 田中龍博社長にお話を伺いました。

数十年前から株式会社アースコーポは米を発芽させる培養土を作っていました。米の発芽に適した土、発芽の為の土というものは当時無かったのだそうです。それまでは主に花や木に良い栄養のある土を作っていました。

草の生えない土を作るきっかけ

ある夏の日、お墓参りに行くとおばあさんが1人で一生懸命汗をかきながら、墓周りの草むしりをしていたそうです。 墓の周りに生える長くて大きな草を抜くのは、ご年配の方にとっては相当の重労働であることは容易に想像ができます。そんな光景を目の当たりにして田中社長 はこう思ったそうです。
「私は今まで草や花や木に良い土を作っていた。しかし草が生えない、人に優しい土というのは作れないだろうか」。培養土を作ることとは180度逆の発想で す。さらに、自然や体に悪いものを使えば草を根絶するのは簡単ですが、有害なものは一切使わず作ろうと考えたそうです。

そこから試行錯誤を重ねて20年、やっとの思いで完成させたのが草の生えない土「アースライムリアル」なのです。
土の持つ特性を生かしてブレンドし加工を施して完成しました。有害物を一切使わないので、今回取材させて頂いた場所でも季節になると小川には魚が泳ぎ、蛍が舞うのだそうです。
この土は栄養がないからこそ草が生えないのです。ただ、自然界の土や砂がアースライムリアル上に飛んでくると、それを媒体にして草が微量に発芽するので少し注意が必要です。

草が生えないだけではなく、地面がぬかるまない

 

実は、この土は撥水するのです。土だから浸透していくというのが我々一般の発想ですが、土と土の強度と粘着力が高いのでこのアースライムリアルは水を弾くのだそうです。
「晴れの日に見るのがよいのですが、本当にあの土を知るなら雨や雪の日に歩いてみると一番わかりますよ。例えば多くの人が歩く公共の場所やお年寄り・子供のいる場所にはもってこいなんですよ」と田中社長は言う。

信じてもらえない日々が続く・・・しかし

最初にこの土のことを企業や大学の教授、知人等に話しても「そんなことできるわけがない」と信用してもらえなかっ たのだそうです。施工後の様子を見せても「前日に草を抜いて綺麗にしてみせたのだろう」と言われる始末。喜んでもらおうと思ったのに、変化がないのでその 光景が疑問を持たせてしまうのです。なかなか初見では理解してもらえませんでした。
2年前には大阪府立大学に施工をしましたが、もちろん今でも全く草は生えていません。最初は半信半疑だった学長や教授も、目の前で起こる光景に驚き、徐々に信じてもらえるようになったのだそうです。

● 広報おおがき(2013年発行)掲載

● E-Con tecture (2011年11月号)掲載

 
掲載内容をみる(PDFファイル/1.850KB)

● 週刊循環経済新聞(平成23年10月13日発行)掲載


掲載内容をみる(PDFファイル/852KB)

また、普通の土だと雨が降った時に施工した益土の角が崩れて流れてしまい、コンクリートだとひびが入った場合、両 端を削って舗装し直さなければなりません。しかしアースライムリアルは粒子の結合状態が良いので、ひびが入っても端を木槌でトントンと叩いてスコップでな らせば元に戻ります。廃棄物も出ない、維持管理も楽、環境にもいい、夏の照り返し温度もコンクリート・アスファルトと比べて10℃~15℃低く、人にも優 しいのがこのアースライムリアルなのです。

個人のお客様からは、草が生えっぱなしの休耕田に施工してほしいと依頼が入りました。結果「おかげさまで草が全然生えてこない!」と大好評でした。
現在個人宅の施工実績は約100ヵ所。
今後、東海三県で代理店展開をする予定です。「地域に根差してみなさまに喜んでいただきたいと思っています。除草剤を撒いたり草刈りをしても数か月草が生 えないことだけでしょう。私のところの土はかなり長期的に持ちますよ」と田中社長は力強く語りました。

取材:特別養護老人ホーム 清心苑 (2012年12月18日)敷地内

(お問合せ先)

株式会社アースコーポ
岐阜県大垣市鶴見町藤沢265-1
TEL:0584-74-4444