語り舞 - 第9回 三甲美術館公演 好天なり

2011年11月12日(土) 岐阜・三甲美術館

今年は、天気・天候に悩まされる一年であったように思います。  
急に寒くなったり、季節はずれの暖かさであったり、週末の雨が続いたり・・・・。  
この秋も不順な天候から、紅葉が遅れました。毎年、庭園のドウダンツツジが 真っ赤に染まる頃に開催している語り舞公演なのですが・・・・。

語り舞 - 源氏女人抄 夕顔

2011年11月12日土曜日開催を決めたのは、一年前。
今年は、当日どんな天気になるかと予報を気にする、一週間前。
このところ、週末になると雨が降る・・・。

そして、前日11月11日金曜日は、一日中雨が降り、当日の朝は霧に包まれ、近くに そびえる金華山は、もやの中でした。
ところが、リハーサルの頃から雲は切れ、澄んだ青空が広がり、お客様をお迎えする頃には、小春日和の最高に恵まれた天気になりました。

ドウダンツツジやモミジは、真っ赤ではなく、色付きは少し淡い感じですが、日差しに 柔らかく包まれ、私の好きな色彩の日本画の世界のようです。

お庭の甲子庵というお茶室を舞台に、語り舞公演が始まって今年で9回。
お客様は、お庭の石段や美術館内の正面から見られる洋・和室、ほぼ横から 見える場所など、様々な角度から自由にご覧下さいます。


毎年、ご覧頂いている方も大勢いらっしゃいますが、今年初めておでかけ下さった方も。
友達を連れてきて下さり、語り舞の輪が少しずつ広がってきています。

 ・頂いたご感想を少し紹介いたします。

20代 名古屋市女性

風が時折感じられる中、途中葉が舞い散る様子もお話とリンクして特に風情がありました。
数ヵ所拝見していますが、自然の中での語り舞は格別ですね。
(亜梨:最大の舞台効果ですね。)

70代 岐阜市男性

はじめて。大変感動。武士道に通じるものを感得。幽玄な世界ありがとう。

30代 名古屋女性(ドイツ出身)

今日の晴天と桜の宴のシーンが本当によく合っていて息をのむくらい美しかったです。
生の雅楽の演奏も合わせたゴージャスな公演も見たいです。
(亜梨:夢ですね〜。)

50代 岐阜市女性

はじめて。もののあはれが 千年の時を経て 胸に迫ってきました。

40代 岐阜市女性

朧月夜2回目の鑑賞ですが、とても深い演目ですね。思わずひきこまれました。
他のも観たいですが朧月夜もまた観たいです。
(亜梨:最高にうれしいお言葉です。)

 ・朧月夜という女性についての感想も頂きました。

愛知・一宮女性

愛してはいけない人との出会い。東宮とは言葉も交わしていない。やさしいだけの気弱い方。
華やかな源氏に心ひかれる女心はわかる気がします。

名古屋市 40代女性

あらためて、朧月夜は現代女性に近い感覚ですね。
「好きな人は好き」でも最後は、自分を大切に思ってくれる男性を選ぶ。

名古屋 30代女性

源氏物語の中で 位の高い女性キャラクターって あまり感情移入できずにいたのですが・・・・。
切ない。恋の前では、ただの一人の女ですよね・・・・。

皆さん、様々に女心、共感して下さったようで、アンケートを拝見していて、お客様と対話ができている気分でした。
本当にありがとうございます。