第30回芸術創造賞受賞


芸術創造賞は、名古屋市文化振興事業団の初代理事長・故亀山巌氏から受けた寄付を基金とする賞です。名古屋を中心に活動し、前年度における芸術創造活動が特に顕著で、今後の活躍が期待される個人または団体に贈るものです。

第30回芸術創造賞受賞者決定 出雲 草(松本あり)<舞踊(語り舞)>
※舞踊家として「出雲草」、語り手として「松本あり」の活動名を用いています。

出雲草(松本あり)氏は、地唄舞にパントマイムを融合させた新境地の芸風でも認められている地唄舞舞踊家、出雲蓉氏のもと、地唄舞の研鑽を積み重ね、「語り舞」という新しい舞台芸術を創造した。
師の影響を受け出雲草氏は、独自の表現を考案し、語りに地唄舞の要素を取り入れた一人舞台の「語り舞」を創り出した。日本人が常々大切にすべき「日本語の美しさ」と日本舞踊で培われる「日本人の所作の美しさ」を併せ求めて一人で演じられる舞台芸術である。

1998年旗揚げした「第1回語り舞ライブ」以来、脚本を手掛けた岡本一彦氏の演出により、日本最古の物語「源氏物語」に描かれる女性たちをテーマとして、「朧月夜」「明石の君」「末摘花」「夕顔」「葵上」などの上演を継続している。
昨年10月の第7回ライブは、源氏女人抄集大成として、一挙3作品を上演する熱の入った舞台となり、多くの感動を呼び起こした。「語り舞」の立ち上げより15年、日本伝統文化の継承において、独自の表現に挑戦し続けている。

名古屋市文化振興事業団ホームページ

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授賞式
第30回芸術創造賞授賞式