2019年12月12日、学生の皆さんと澄み渡った空のような一日を過ごしました。
今年の春、企画のお話を聞き、実際には晩秋の始動となり、期待と不安の入り混じる日々となりました。
エンターテイメントディレクションコースで学ぶ学生の皆さんの卒業公演で、ミュージカルや音楽関連の舞台制作経験はあるものの、和ものは初めてだったそうです。
学生の皆さんの戸惑う日々、一歩も足の出ない時もあり、前日まで多くの課題が山積となってしまいました。
それでも折れることなく、当日のゲネプロで何かをつかみ、本番の舞台で出し切ってくださいました。公演後、お客様の声を聞いて、達成感を得てくれているように感じました。
私の語り舞「葵上」の前に、源氏物語・紫式部について熱く語ってくださった、ナゴヤ座の横川結城さん。柔軟な心とプロ意識で、学生の皆さんも安心していました。
語り舞は「語り」と「舞い」の、身体一つで表現できる芸術を目指していますが・・・学生の皆さんの舞台美術、映像、照明で、世界観を描いてくださいました。
写真、動画をお届けします。
日本語のひびき 日本人ならではの所作を、若い人たちにも是非観てもらいたい!
そうした想いで活動している語り舞。
大学内での公演でしたので、もっともっと学生の皆さんに観てもらいたかったです。
アンケートは、多くの方が書いてくださいました。
貴重なご意見いただきました。
一部ご紹介いたします。
10代女性 |
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源氏物語の世界観があらゆるところから出ていた。 |
30代女性 |
照明や映像投影、文字の投影美しかった。シンプルな演出で出演者が際立った。 |
20代女性 |
日本の文化に触れたくなった。 |
30代男性 |
一人でここまでのエンターテイメントが出るんだと感激。 |
20代女性 |
源氏物語を読み返したくなった。 |
40代男性 |
照明が臨場感を盛り上げて素晴らしかった。 |
学生の皆さんを含め、若い方から様々なお言葉をいただきました。
古典文学などを学んでいる学生の方からも深い感想をいただきました。
30代女性 |
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葵上を主役にまとめるのは時間的に難しい。むしろ、六条御息所側のストーリー観たいと思った。 |
20代女性 |
どの源氏の話をしているのか、何故その話を選んだのかが少しわかりにくく、話が入ってきにくい気がした。 |
巻で、物語を綴るのではなく、女人にスポットをあて心の内を描く、岡本一彦脚本です。
今後も若い皆さんにも観ていただけるよう活動していきたいとあらためて感じました。
名古屋芸術大学エンターテイメントディレクションコースの皆さんに、
そしてご覧下さった方々に感謝いたします。