1997年2月28日
語り舞 ファーストライブ  
          不死の森(しなずのもり   朱鷺(とき


日本での絶滅が伝えられたトキ、その姿を借りて、生と死、人間の喜び、怒り、悲しみなどを表現

1998年3月17日

語り舞 セカンドライブ
  
          源氏女人抄(げんじにょにんしょう  朧月夜(おぼろづきよ


光源氏は、父帝の寵愛する藤壺の中宮と一夜を共にするが、罪の意識に責めさいなまれた中宮は、その後、光源氏を避けるようになる。一層恋心を募らせた光源氏は、南殿の桜の宴の夜、中宮を探し求めてさまよい歩くが、美しい声で歌を口ずさむ若き姫君朧月夜と出会いわりない仲に… 東宮の妃として入内が決まっていた朧月夜の君との許されぬ恋。

1999年2月23日
語り舞 サードライブ
          源氏女人抄  明石の君(あかしのきみ


罪を得て都を離れた光源氏は明石の浦で、琴の上手な娘と出会う。素朴で、慎み深い明石の君と懇になったが、やがて身籠った彼女を残し、都へ帰っていく哀切の物語・・・

2000年3月8日

語り舞 フォースライブ

          源氏女人抄  末摘花(すえつむはな


今は亡き常陸宮の姫君が、天涯孤独の身となってひとり寂しく暮らしている・・・と聞いた光源氏は、いつものように好き心を動かされ、早速に文をおつかわしになります。しかし世馴れせぬ姫君は心を開こうとしません。あの手この手でやっと姫君への思いを果たした光源氏は、あくる朝、雪あかりに映し出された姫君の容貌を見て・・・

2001年3月8日
語り舞 フィフスライブ
          源氏女人抄  葵上(あおいのうえ


朱雀帝の即位に伴い、賀茂の斎院も弘徽殿女御の姫宮に交替することになり、その御禊の儀式が華やかに行われた。光源氏の供奉する行列を見るために大勢の見物が押しかけ、御息所もひそかに光源氏の晴姿を見ようと一条大路に牛車を寄せるが、そこへ光源氏の正妻である葵上がやってくる。懐妊中の葵上は、光源氏と特別な関係にある御息所に敵意をあらわにし、その牛車を押しこめて行列の到来を待つ。
光源氏をめぐる葵上と御息所の確執を、葵上の心理に光を当てて描く「車争い」の物語・・・・。

2007年12月20日


語り舞 シックスライブ
          源氏女人抄  夕顔ゆうがお


 故皇太子妃・六條の御息所のもとへお忍び歩きの途中に、重い病の乳母を見舞う光源氏。
その折、粗末な隣家に目がとまった。そこには、つる草が青々と茂っていて、
真っ白い花がほのかに咲き匂っている。その花こそが夕顔の花・・・。
 光源氏は、その家の女から歌を贈られ通いはじめる。何ごころなく素直で
おっとりしているこの家の主 夕顔の愛らしさに強くひかれ、夢中になる光源氏。
 八月十五夜、人の間近なところは気づまりだからと、某の院に連れ出し、
ふたり水入らずの時を楽しむのだが・・・。

 それぞれ、およそ1時間の作品で公演ご希望の方によっては30分程の短縮バージョンがあります。
 98年の源氏女人抄シリーズから演出家の岡本一彦先生の書き下ろし作品です。
 源氏物語と言えば、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子など多くの方の作品があり、最近は瀬戸内寂聴作で脚光を浴びています。
そうした中、岡本作品は一味も二味も違う源氏物語の世界です。